量的緩和は景気を悪化させる

量的緩和は景気を悪化させる。 私はまじめに言っている。そして、これは小幡績という主流派でない経済学者の奇をてらった見方ではない。なぜなら、これが20世紀の最も重要な経済理論に関する書物である、ケインズの一般理論のエッセンスであり、メッセージだからだ。 実は、バーナンキ（米FRB議長）ですら、この事実に部分的に気づいており、賢明な白川方明総裁は、よく分かっている。 整理して考えてみよう。 量的緩和を行わざるを得ない状況とは、金利は極限まで下がっているということである。実質ゼロ金利のとき、銀行などの金融機関を含む投資家には（銀行とは投資家であることを忘れてはならない）、手元の資金の活用手段として、二つの選択肢がある。それは、実物市場に投資するか、証券市場に投資するかだ。 実物投資と証券投資の違いとは 実物市場に投資をすると、その資金は、企業への融資などの形をとり、設備投資などに回ることになる。

[ryozo18]

"ゼロ金利とは、金融機関を含む投資家は、コストゼロで資金を借りられるということ" ダウト。「ゼロ金利」ってのは名目金利。デフレ下では実質金利はもっと高い

[allezvous]

確かに、単純な量的緩和がマネーサプライの増加に直結しないのはここ１０年以内に観測された事実だけど、ケインズがそこまで見通していたというのはどう考えても無理。

[tdam]

"投資はむしろ実物から金融商品への投資へ移るため、企業の実物投資にはマイナスである可能性もある" そもそも、QEは暴落下落相場の下支えでは。また、金融商品が高騰しても、マネーが吸われて消えるわけではない。

[prozorec]

といっても、流動性を低くすると、弱い体力のない金融機関が危なくなる

[robeht]

流動性の罠について

[ranobe]

アニモースピリッツよろしく