asahi.com（朝日新聞社）：クロマグロ禁輸否決を承認へ ＥＵ、再採決求めない方針 - 国際

【ドーハ＝井田香奈子】当地で開催中のワシントン条約締約国会議の委員会で１８日、大西洋・地中海クロマグロの国際取引を禁止する提案が否決されたことで、会議に出席している欧州連合（ＥＵ）加盟各国代表は同日夜（日本時間１９日未明）会合を開き、２４日からの全体会合で再採決を求めない方針を固めた。提案国のモナコの判断に同調するもので、委員会での否決が本会議でそのまま承認される見通しがさらに高まった。 手続き上は委員会での採決を経ても、全体会合で投票国の３分の１の賛成があれば再採決できる。しかし速やかな禁輸を求めるモナコ案（賛成２０、反対６８）に比べ、実施の先送りなど内容を弱める修正をしたＥＵ案（賛成４３、反対７２）さえ大差で否決されたため、「再び投票を仰いだところで、逆転に必要な３分の２の賛成を得るのは難しい」との判断が大勢を占めた。 ＥＵにとっては最重視する環境分野の外交で、議論を主導しながら実