3-3. シリアル化と情報漏洩

Javaのオブジェクトをファイルに保存したりネットワーク経由で送受信するときには「シリアル化」という手法が用いられる。メモリ上のオブジェクトは無関係なクラスからのぞき見ることは出来ないが，シリアル化されたデータストリームを読むことは難しくない。シリアル化されたデータから重要な情報が漏れないよう注意が必要である。 オブジェクトの「シリアル化」（serialize，「直列化」と訳されることもある）とは，オブジェクトの内部状態をバイトストリームに変換し，そのバイトストリームから再び元と同じ内容を持ったオブジェクトを再現することができるJavaの機能のことである。たとえば，あるマシン上のオブジェクトをシリアル化してネットワーク経由で転送し，別のマシン上にオブジェクトの複製を作ることができる。また，オブジェクトをシリアル化したバイトストリームはファイルに保存可能である。 ただし，どのようなクラスのオ