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一瞬の夢がつむぎだす、淡くはかない上質な浮遊感「惑星9の休日」「夜とコンクリート」 深町秋生のコミックストリート
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一瞬の夢がつむぎだす、淡くはかない上質な浮遊感「惑星9の休日」「夜とコンクリート」 深町秋生のコミックストリート
南陽市在住、第三回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作家の 深町秋生さんが、毎回、独自の視点で気... 南陽市在住、第三回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作家の 深町秋生さんが、毎回、独自の視点で気になる漫画・お勧めのコミックをセレクト! 最近はいい夢を、すっかり見なくなった。 “夢”といっても人生の目標うんぬんではなく、寝ている間に見るアレである。とてもじゃないが、中年になってから見るのはしょっぱい悪夢ばかりなのだ。「ああ! 単位取れてねえ! 卒業できない!」と、大学の学生課で七転八倒していたり、あるいは「ああ! 伝票入力間違えた! とんでもない数の商品が出荷されてしまう!」と、工場で働いていたころのリアルで嫌な手触りの夢だ。 どうせなら、ホッケーマスクの大男や、鉤爪の殺人鬼に思いきり惨殺されるような悪夢なら盛り上がるのだが、こういう地味でしみったれた夢は真綿で首を絞められるようで、しんどいものがある。目を覚ましたときは汗びっしょりだ。 もうちょっと若いころは“いい夢”をけっこ