食い逃げ犯に「皿洗いで許してやる」…許したほうも違法かもって知ってた？ - 弁護士ドットコムニュース

定食屋やラーメン屋で食い逃げをしようとした若者を大将が取り押さえ、「皿を洗っていけば許してやるよ」と声をかける。大将の心の広さに胸を打たれた若者は、涙を流しながら皿洗いをして心を入れ替える――。こんな人情話が以前、ドラマや漫画で繰り返し使われていた。 近年では弘兼憲史『取締役 島耕作』でも島耕作の客人が飲食店で「お金がないので30分皿洗いをしてもいいですか」と声をかけ、共に食事代の代わりに皿洗いや掃除をするシーンが登場する。その後の展開は、以前その客人が貧乏だった時代に、飲食代を皿洗いで免除していた店主が奥から登場。再開した二人は涙ながらに抱き合う…というもの。 金がないなら体（労働）で返せば許してやる。この一見美談なエピソードは法的に問題ないのだろうか。髙橋裕樹弁護士に聞いた。 ●宿代・食費…体で返してはダメ⁉ 髙橋弁護士は「確かに、漫画やドラマなどで目にすることのある展開ですね」と同意

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支払を「つけ」にして、皿洗いで金を払って、その金でつけを払ってもらう、という手順じゃないと駄目なのかな。…それでも「強要」「脅迫」が残るのかも／近所の王将では「先に金がないと言え」という張り紙がある。

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（余計なお世話）労働の対価として労働者に支払う賃金は、‟お金‟で支払うことが原則だという（通貨払いの原則、労働基準法24条1項）。加えて、借金と賃金を相殺することも同法17条で禁止されている