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酒井順子「3冊の本棚」東京新聞|林真理子『アッコちゃんの時代』永野健二『バブル-日本迷走の原点』斎藤美奈子・成田龍一編著『1980年代』 - 酒井 順子による読書日記 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
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大きな曲がり角の時代バブル期の風俗を真似(まね)る芸が流行(はや)ったり、バブル期のファッション... 大きな曲がり角の時代バブル期の風俗を真似(まね)る芸が流行(はや)ったり、バブル期のファッションがリバイバルしたりする、昨今。バブル絶頂の頃に新入社員となった、いわゆるバブル世代の私としては、「生腐れしていたバブルも、やっと乾いたのか」と、感慨深く思います。 若者にとってバブルは、既に歴史上の出来事。実感として理解することが難しいかと思いますが、そんな時は<1>林真理子『アッコちゃんの時代』(新潮文庫・594円)がおすすめです。 特に野心があったわけでもないのに、若さと美貌に吸い寄せられる男たちによって、バブルの時代の伝説と化した「アッコちゃん」。地上げの帝王や有名レストラン御曹司とのすったもんだの背景を彩るのは、ファッションブランドからシャンパン、ディスコまでのさまざまな固有名詞です。物質文明の只中(ただなか)で、人が心をどう扱っていたのかを垣間見ることができるのでした。

