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『九十八歳になった私』(講談社) - 著者:橋本 治 - 内田 樹による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
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『九十八歳になった私』(講談社) - 著者:橋本 治 - 内田 樹による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
著者:橋本 治出版社:講談社装丁:単行本(210ページ)発売日:2018-01-13 ISBN-10:4062209144 ISBN-1... 著者:橋本 治出版社:講談社装丁:単行本(210ページ)発売日:2018-01-13 ISBN-10:4062209144 ISBN-13:978-4062209144 「橋本治」の「力業」『九十八歳になった私』は「私」の目覚めの場面から始まる。これは文中でも示唆されているようにカフカの『変身』を「本歌」として踏まえている(のだと思う)。 昔のSF映画で、ロボットが起動させられると、まずザーッという乱れた白黒画面が現れて、その後に外側の風景画像が映るようになっていた。ロボットはそういう風に目を開けていたが、今にして思えばあれはリアルだ。(ああ、くたびれた) 目が覚めて、しばらくはなにも分からない。なにかに気がついて、「なにに気がついたんだ?」と思って、やっと、「自分は今日もまた生きている」ということに、気づいたんだということに気づく。 冒頭の数行で橋本治の作家的技巧はいきなりトップギヤに入