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ひ弱な青年たち/大帝没後(長山靖生) - 見もの・読みもの日記
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ひ弱な青年たち/大帝没後(長山靖生) - 見もの・読みもの日記
○長山靖生『大帝没後:大正という時代を考える』(新潮選書) 新潮社 2007.7 「大正青年と平成の若者... ○長山靖生『大帝没後:大正という時代を考える』(新潮選書) 新潮社 2007.7 「大正青年と平成の若者は驚くほど似ている」というのが著者の着眼点である。大正は、圧倒的なカリスマ性で君臨した明治天皇と、彼に表象される「英雄」「闘争」「建設」の時代が過ぎたあとに訪れた「大衆」「消費」「軽さ」「童心」の時代だった。それは、昭和天皇没後の「平成日本」と奇妙に重なる部分が多いという。 まあ確かに、日本の近代150年の間で、最もいまに似ている時代を探せといわれたら、間違いなく誰もが大正時代を挙げると思う。偉大な父親の遺産を食い潰す「若旦那」の時代である。 しかし、両者には相違点も多い。実は、大正青年の典型例として本書に引用されている志賀直哉の自伝的小説があまりに面白かったので、本書のあと、志賀の短編集を読んでみた。志賀は30歳になっても就職せず、文学に志すと称して昼過ぎまで寝ているような生活をしてい