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浅田次郎「僕は書いているとき、返事もしません。メシも食わないし。 高座だって途中でトイレはないでしょう(笑)」 春風亭小朝と語る『菊池寛が落語になる日』 | 文春オンライン
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短編小説の流儀とは 小朝 菊池さんは短編小説を、はやいと2日ぐらいで書いたらしいですけど、そんなに... 短編小説の流儀とは 小朝 菊池さんは短編小説を、はやいと2日ぐらいで書いたらしいですけど、そんなに書けるものですか? 浅田 短編は、一気呵成に書いたほうがいいですね。僕は同じ流儀ですから、30枚から50枚ぐらいのものなら、だいたい2日か3日で書きます。緩むのが怖いんですよ。テンションが落ちちゃうのが。 小朝 書いてる途中で、違う発想が生まれたり、話がふくらんで別にいっちゃうことはないですか。 浅田 人によって違いますよ。菊池寛は、完全に設計図を引くタイプではないと思います。僕はきっちりと考えてから書くタイプで、字にはけっして書かないけど、頭の中では最初から最後まで、少なくとも最初の1枚か2枚は文章まで完全にできてないと書き出さない。時間をかけちゃダメだと思うんです。やっぱり短編は、途中で息を入れちゃうとうまくいかない。 短編小説と長編小説って、百メートル走かマラソンかっていう話です。体型や