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「大丈夫じゃないから入院してるんだ」「生意気になだめようとするな」――元ナースの作家が看護現場で感じた言葉の威力 | 文春オンライン
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「大丈夫じゃないから入院してるんだ」「生意気になだめようとするな」――元ナースの作家が看護現場で感じた言葉の威力 | 文春オンライン
2024年5月8日(水)、『ナースの卯月に視えるもの』(秋谷りんこ)が文春文庫より刊行されます。創作大... 2024年5月8日(水)、『ナースの卯月に視えるもの』(秋谷りんこ)が文春文庫より刊行されます。創作大賞2023(note主催)で「別冊文藝春秋賞」を受賞した本作。改稿の過程で、初めて小説を書くことが「怖い」と感じたという秋谷さん。デビュー作刊行に至るまでの軌跡を振り返ります。 ◆◆◆ 看護師をしていた時、患者さんとのコミュニケーションはとても大切なケアの一つだった。声かけ、傾聴、共感。どの医療従事者よりも患者さんと過ごす時間の長い仕事だからこそ、看護師の言葉は、患者さんへの影響が大きい。患者さんから「秋谷さんに励ましてもらったので治療も頑張れた」「『なんでも言ってくださいね』という一言で心が軽くなった」などと言っていただいた時は、自分の伝えたいことがまっすぐ伝わった気がして嬉しかったし、ホッとした。ご家族に「今日はお風呂に入りましたよ」といった細かい報告をすると、「面会以外の様子を知るこ