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東京:手作り傘屋、別れの涙雨 台東区の老舗、来月閉店 | 毎日新聞
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東京:手作り傘屋、別れの涙雨 台東区の老舗、来月閉店 | 毎日新聞
職人が減り、外国産の傘が増えた店内。男性従業員は「閉店セールで安く買えるけど実はすごくいい傘」と... 職人が減り、外国産の傘が増えた店内。男性従業員は「閉店セールで安く買えるけど実はすごくいい傘」と掘り出し物を何本か見せてくれた=東京都台東区で2018年5月15日、夫彰子撮影 下町情緒あふれる東京都台東区で梅雨時の6月、手作り傘屋が閉店する。洋傘製造・卸の「サイトウ」。明治時代創業の米屋が戦後、傘屋へ衣替えした。安価なビニール傘を使い捨てる人も多い昨今、「一点物の良い傘を長く大事に使った時代は終わった」と斎藤元春社長(67)は寂しそうに語る。【夫彰子】 「一点物、大事に使う時代は終わった」 事務所と合わせて約80平方メートルの店内に色とりどりの傘が所狭しと並ぶ。「閉店SALE」「50%OFF」。そこここに張られたセール札が、間近に迫る店じまいを告げていた。 店は斎藤さんの祖父、林太朗さん(故人)が1910(明治43)年に東京・市ケ谷で米屋として始めた。関東大震災で店が焼け、現在の台東区入谷