気候革命：貯水池が大規模発電所に アジアで「水上太陽光」急拡大のワケ | 毎日新聞

シンガポール郊外の広大な貯水池を電動船に乗って数分進むと、黒光りする「小島」がいくつも見えてきた。はるか先には超高層ビル群がそびえ立つ。 小島のように見えたのは、政府系エネルギー企業「セムコープ」が運営する「テンゲ水上太陽光発電所」の太陽光パネルだ。パネルは約12万2000枚にも及び、それだけでサッカー場63面分（約45ヘクタール）の広さを占める。最大出力6万キロワット。年間発電量は公営住宅約1万6000戸分の消費電力に相当するという。 貯水池などに太陽光パネルを浮かべる「水上太陽光発電所」が世界で急増しています。陸上設置型と比べた利点が注目され、各国で大規模施設の建設が相次いでいますが、実は「発祥の地」は日本。国内外の最新動向を取材しました。 【関連記事】水上の太陽光発電所 「ルーツ」は日本 狭い国土、水面は「魅力的な選択肢」 政府主導で建設が進み、2021年7月に完成した。当時は「世界