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91歳の呉服店主が見た、銀座・むら田店主の真実。「お客様にきものを売らなかった」江戸っ子の姿
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91歳の呉服店主が見た、銀座・むら田店主の真実。「お客様にきものを売らなかった」江戸っ子の姿
先代吉茂(右手前)は、好んで釣りに出掛けた 変わり者の店主 先代を知るお客様の間で今も語り草になっ... 先代吉茂(右手前)は、好んで釣りに出掛けた 変わり者の店主 先代を知るお客様の間で今も語り草になっているのが"売ってもらえなかった"思い出です。驚いたことに、似合わないと思えば先代は絶対にきものを売ろうとしない店主だったのです。それも身も蓋ふたもないほど直截に「およしなさい。似合いませんよ」などと言うので、私はいつもはらはらさせられていました。若いお嬢様に「あなたはまだきもののことを分かっていないから、もう少しお勉強していらっしゃい」と言うことさえあったのです。そんな調子ですから時にはお客様と口論にもなりますが、少しすればまた来店して頂けるのは不思議なほどでした。そしてそんなお客様ほどいつしか先代の崇拝者のようになっているのでした。 とは言え、お客様としても、どうしても反物をあきらめられないこともあり、中には頭脳戦を展開される方もいらっしゃいました。朝に弱い先代がまだ姿を現さない開店早々の

