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【書評】東浩紀『平和と愚かさ』書評 評者・小峰ひずみ 〇ナイーブな〝訂正〟 『平和と愚かさ』の著者... 【書評】東浩紀『平和と愚かさ』書評 評者・小峰ひずみ 〇ナイーブな〝訂正〟 『平和と愚かさ』の著者である東浩紀氏とは飲みの席で一度お話したことがある。そのときに、直接言うべきだったが、他の話題でそれなりに激しい議論となり、言わずじまいとなったことを書いておく。それは、東氏の前著『訂正可能性の哲学』を読んだとき、私は深く失望した、ということだ。東氏の「訂正」という概念があまりにナイーブ(素朴で単純)だったからだ。ここで〝ナイーブだ〟というのは、弱者と強者の力関係について考えることをしない、という意味である。機会があったにもかかわらず、本人に面と向かって言わずにいたのは卑劣なことだが、本稿の論旨に必要なので、まず書いておきたい。 「〝ナイーブ〟だ」とは、どういう意味か。具体的に述べよう。同書以来、氏は「訂正」について頻繁に語っているが、そこで氏が周到に回避するのは、誰が訂正するのか、という問い







2026/07/07 リンク