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蓮實重彦 『映画の神話学』 : 蓮實重彦論|年間読書人
書評:蓮實重彦『映画の神話学』(ちくま学芸文庫) 蓮實重彦という人の「本質」をやっと理解できるよう... 書評:蓮實重彦『映画の神話学』(ちくま学芸文庫) 蓮實重彦という人の「本質」をやっと理解できるようになったのは、英米文学研究者である中井亜佐子の著書『エドワード・サイード ある批評家の残響』で引用されていた、フランソワ・キュセの次のような言葉を読んだからだ。 中井の著書から当該言及部分を引用するが、「」で括られた部分が、キュセの著書からの引用である。 『サイードが批判する学問共同体の閉ざされたありかたは、いずれは学問を、共同体の内部においてのみ通用するゲームのようなものへと劣化させていくのだろう。それは、『フレンチ・セオリー』でキュセが皮肉たっぷりに描くことになる、卓越性競争のゲームだ。「こうした戦いに勝つためのただひとつの基本原則は〔……〕独創性を獲得することである」が、独創性の基準はけっして真理の発見でもなければ、公共善でもない。「そのための基準となるのは、ライバルとなる研究者を払いの









2026/10/14 リンク