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小川哲 「理解できない」を楽しむ[『図書』2026年7月号より]
「理解できない」を楽しむ エイモス・チュツオーラ『やし酒飲み』 エイモス・チュツオーラ 作、 土屋哲 ... 「理解できない」を楽しむ エイモス・チュツオーラ『やし酒飲み』 エイモス・チュツオーラ 作、 土屋哲 訳 赤801-1、2012年刊 ふだん岩波文庫を読まない人は、岩波文庫にどのようなイメージを持っているだろうか。「世界中の名著が集まった由緒正しい文庫」という人もいるだろうし、「本屋の奥に行くといっぱいおいてある肌色の文庫」という人もいるだろう。 かつての僕は「冗談が通じない堅物の学年主任」みたいなイメージを持っていた。「マジで?」と口にすると「そんな汚い日本語を使ってはいけません」と怒られ、ジャンル小説を読もうとすると「そんなものは文学ではありません」と取り上げられる。表紙に大きな絵を描こうものならチャラチャラしていると釘を刺され、裏表紙のあらすじやカバーのそでの著者略歴なんて下品なので、真っ白な余白を残しておきなさいと言われる──みたいな感じだ。 実のところそのイメージには合っている部































2026/07/08 リンク