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追悼 中川李枝子──『ぐりとぐら』が登場するとき(1) 絵本と保育|阿部卓也
使命とは、必ずしも大きな仕事とは限りません。 どこに自分の仕事があるか、まじめに生活を考えましょう... 使命とは、必ずしも大きな仕事とは限りません。 どこに自分の仕事があるか、まじめに生活を考えましょう。 村岡花子訳『ジェーン・アダムスの生涯』訳者まえがき(岩波少年文庫、1953)より 私の目標は、日本一の保育士になることでした。 中川李枝子『ママ、もっと自信をもって』(日経BP、2016)より 世界と絵本史の転換点に この文章を日本語で読んでいる読者の中で、絵本『ぐりとぐら』をまったく知らないという人は、ほとんどいないだろう。筆者が教える大学の講義で、『ぐりとぐら』を読んだことがあるかと学生に尋ねると、大教室に座った19歳前後の受講生の大半が、一斉に手を挙げる。数年前まで保育園児だった私の子どもたちだって、もちろん『ぐりとぐら』で育った。自宅で、保育所で、地域を回る移動図書館で。病院の待合室で、不動産屋のキッズスペースで、オーガニックなカフェ、あるいは町中華で。タイミングは様々でも、私たち





2026/09/10 リンク