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【書方箋 この本、効キマス】第133回 『戦後最大の偽書事件「東日流外三郡誌」』斉藤 光政 著/濱口 桂一郎|書評|労働新聞社
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【書方箋 この本、効キマス】第133回 『戦後最大の偽書事件「東日流外三郡誌」』斉藤 光政 著/濱口 桂一郎|書評|労働新聞社
嘘を晒した記者の奮戦 「東日流(つがる)外三郡史」とは、青森県五所川原市の和田喜八郎という炭焼き農... 嘘を晒した記者の奮戦 「東日流(つがる)外三郡史」とは、青森県五所川原市の和田喜八郎という炭焼き農家の屋根裏から落ちてきた、行李2つに詰められたという古文書である。そこには、古代の大和王権から迫害された民が津軽に繁栄していた歴史が書かれていた。 旧市浦村から『市浦村史資料編』として刊行されたこの「古文書」は、1980年代の古代史ブームのなかで注目され、多くの関連書が刊行されるとともに、高橋克彦の東北史関係の伝奇小説にも取り上げられ、多くの人がこれを半ば歴史的真実だと信じるようになった。 地元紙「東奥日報」でサツ回り記者をしていた著者は、たまたま和田に対する盗作民事訴訟の取材から、この「古文書」をめぐる奇奇怪怪の人間模様に巻き込まれていく。素直に奇妙なことを奇妙と思い、その周辺を地道に取材して記事を書くと、猛烈な反発を受けるようになる。和田の口車に乗って、東北各地の自治体が根拠のない資料や遺

