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第3回:安全率を高くとっても「非安全」
●見せます,荷重の形態や種類で異なる「応力集中」 ●中でも,引っ張り荷重―圧縮荷重の組み合わせは要注... ●見せます,荷重の形態や種類で異なる「応力集中」 ●中でも,引っ張り荷重―圧縮荷重の組み合わせは要注意 ●安全率から学べ,「非安全」という考え方 世の中で起こる破壊現象の大半を占める疲労。それを引き起こす「応力集中」の度合いは,荷重の形態や種類により異なります。応力集中とは文字通り,応力が周囲に比べて際立って高くなる現象。安全な設計を実現する上では,非常に重要なファクターなのですが,存外,1軸の引っ張り荷重による応力集中しか目にしたことがないのでは…。ここでは引っ張り荷重と圧縮荷重を基本に,1軸と2軸の荷重形態による応力集中をすべてお見せしましょう。 基本は,よく目にする,半径aの円孔を持つ無限板に1軸の引っ張り荷重が作用したケース。具体的には,無限板のx軸方向に一様な引っ張り応力pが作用しているケースです〔図1(a)〕。このとき,無限板の中にある,円孔の縁に発生する応力σθは,荷重作用線