混迷続く共和党指名争い、勢いづくオバマ大統領

ミット・ロムニー氏は一体なぜ、10州のうち6州の選挙で勝利しておきながら、ありがちな左派の評論家だけでなく、自身が率いたいと思っている共和党内部からも敗者の烙印を押されるのか。 確かに、スーパーチューズデーの夜遅くまで音量を下げてテレビを見ていた人がいたとしたら、リック・サントラム氏（3州で勝利）とニュート・ギングリッチ氏（1州で勝利）が勝利を収めたと思ったとしても何ら不思議はない。 対照的に、浮かない様子のロムニー氏は、ボストン中心部のウェスティンホテルの大広間に設けられた壇上に上り、勝利を想定して書かれたが、敗北の雰囲気の中で読み上げられたように聞こえるスピーチをした。 元マサチューセッツ州知事のロムニー氏が話していた時点で、同氏はまだ、オハイオ州（11月の本選と同じように、予備選でも勝敗の行方を占う州の1つ）ではサントラム氏を追いかけている状況だった。 指名争いを一段と混沌とさせたス

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そして、それはオバマ大統領との戦いではない。