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Shostakovich Symphony No.5 Movt.4 - Jun Yamamoto 音楽を語る
ショスタコーヴィチの交響曲ではおそらくもっともよく知られた曲だと思う。最終楽章は、ニ短調で始まっ... ショスタコーヴィチの交響曲ではおそらくもっともよく知られた曲だと思う。最終楽章は、ニ短調で始まって、最後はニ長調で輝かしく締めるのだが、この最後の部分の和声構造を見てみたい。音はこちら。 音楽はもう第4コーナーをまわっており、最後の全終止に至るところだが、弦と木管はひたすらしつこくC#を鳴らしている。もちろんこれはニ長調になってDに解決するわけだが、その直前にショスタコーヴィチが仕掛けたのは、まずトランペット三本によるC#の長三和音である。これは各小節ごとにトップのパートが入れ替わるという「小細工」が仕掛けてある。317小節目にホルンがBを鳴らして、和音はC#7/Bっぽくなる。319からトロンボーンがこれもオクターブでGを加え、ここでG-C#という増4度が形成されて、ドミナントA7が準備されている。321小節目でバスにAが鳴るが、ここの和音は、下から A G B C# E#(F) G#
2017/09/22 リンク