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雨宮昭彦 - 歴史的パースペクティヴのなかの公共研究 - pdf
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55 特集/持続可能な福祉社会に向けた公共研究拠点 【国際公共比較セクション報告】 歴史的パースペクテ... 55 特集/持続可能な福祉社会に向けた公共研究拠点 【国際公共比較セクション報告】 歴史的パースペクティヴのなかの公共研究 千葉大学法経学部教授 雨宮 昭彦 「持続可能な福祉社会に向けた公共研究拠点」のなかにあって、世界の歴史 と地域の軸に沿った国際比較研究はいかなる役割を担うか。ひとまず次の2つ を挙げうるであろう。まず、「新しい公共性」を規範的に研究し、政策的に実 現するための手がかりとなる経験的知識を提供する。福祉の追求と環境保護と いう困難な両立を可能にするオルタナティヴな社会モデルの探求はその中心的 な作業となるであろう。それと同時に、比較史的な研究は、規範研究・政策研 究のあり方に、経験的知識にもとづいて、絶えざるフィードバックと再吟味を 要請することにより、研究成果を全体としていっそう確実で十全なものにする であろう。 ここでは比較社会史の視点から本プロジェクトに関わる