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やさしくない公共(下) 浸潤する「自粛」の圧力 自由は、国民の努力で保持:連載 : ニュース : カナロコ -- 神奈川新聞社
「お断りします」。映画監督の想田和弘は、川崎市内で街頭演説していた県議、市議に撮影を拒否された。... 「お断りします」。映画監督の想田和弘は、川崎市内で街頭演説していた県議、市議に撮影を拒否された。2011年4月、統一地方選の選挙運動期間のさなか。想田の元にはその日のうちに、両議員が所属する政党の代理人から、映像を使わないよう求める通知書が届いたという。 公開中のドキュメンタリー映画「選挙2」に、両議員とのやりとりが記録されている。「公道で公的な運動をする公人を、なぜ撮影できないのか」と反論する想田の声は、少し震えていた。「正直、怖かった」。顔をのぞかせた権力を、直感的に悟ったのだ。 ◇ 想田は今も「圧力」に立ち向かっている。今月2日、東京都千代田区立日比谷図書文化館で行われた前作「選挙」(07年公開)の上映会。参加者約200人、満員の盛況だったが、一時は開催が危ぶまれた。同区が「参院選前に、選挙制度に一石を投じる映画を上映し、議論が起きるのは好ましくない」と懸念を示したためだという
2014/01/12 リンク