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コロナ後の「優れた公共空間」をトーマス・ヘザウィックが語る | 景観設計は付け合わせのパセリではない──
「ガーデン・ブリッジ」の挫折と「ベッセル」の悲劇 トーマス・ヘザウィックもまた、挫折を経験した人物... 「ガーデン・ブリッジ」の挫折と「ベッセル」の悲劇 トーマス・ヘザウィックもまた、挫折を経験した人物だ。政治や、委員会と名のつくものは、イヤリングのデザインにめったに関わろうとしない──ランドマークとなる都市計画に関してはなおさらだ。 当初6000万ポンド(約90億円)だったコストが最終的に2億ポンド(約300億円)まで膨れたことで「ガーデン・ブリッジ」計画は打ち切りになった。同じ理由で、ティーズサイドのバイオマス発電所の計画も頓挫した。 物議を醸した米ニューヨークの展望台「ベッセル」は、250億ドル(約2兆7000万円)をかけたハドソンヤード再開発の中心プロジェクトだった。その巨大な宝石を想わせる「どこにもたどり着かない階段」は、完成に漕ぎつけることができた(ベッセルの最終的なコストは約2億ドルで、間違いなく史上最高額の芸術作品だろう)。 ヘザウィックが特に胸を痛めたのは、ガーデン・ブリッ
2021/09/13 リンク