なぜ中世の日本人は「犯罪者の家を焼き払った」のか（清水 克行） @gendai_biz

「ミミヲキリ、ハナヲソグ」 日本中世とは、どういう時代ですか？ 一般の方からそう尋ねられたら、私は迷わず、この『中世の罪と罰』を読むことを薦めるだろう。そして、私と同じように答える同世代の研究者は、決して少なくないと思う。 日本中世史の魅力を一般読書界に広めることに大きな貢献を果たした網野善彦氏を筆頭に、石井進氏、笠松宏至氏、勝俣鎭夫氏という、中世史研究の黄金時代を築いたレジェンド4人が計10本の「中世の罪と罰」をめぐる文章を寄せた本書は、間違いなく戦後の日本史学が生んだ名著の一つである。 本書は1983年に刊行されて、研究者のみならず一般読者にも大きな衝撃をあたえた。現在、40代後半以上で、この時代に多少なりとも興味をもつ者なら、きっと覚えがあるだろう。 しかし、刊行から長い年月が経過し、いまの若い人たちのなかには、本書に触れたことのない人も増えてきたようだ。当今は「歴史ブーム」というこ

[rider250]

こんな社会を曲がりなりにも270年間大きな悶着もなく統治し、人を殺すことを何とも思わなかった人々を教化し、幕末外国人をして「微笑みの民」と言わしめるほどにした江戸幕府って、思ってたより偉大なんだろうなあ。

[thirty206]

日本の中世ってほんま北斗の拳世界よなあ。

[damegano]

この短い紹介文だけで猛烈に読みたくなってくる。「中世の罪と罰」、10年以上前に図書館で借りて読んだけど、読み切れないまま返却してそのままになってる記憶。文庫化されたのなら買って読むか。

[Seiji-Amasawa]

「当時の人々は「犯罪」を「穢れ」と考える思考をもっており、そのために荘園領主の行う「刑罰」は犯罪者に制裁を加えるというよりも、それによって生じた「穢れ」を除去する「祓い」「清め」としての意味を…」

[myogab]

伝染病の対策が精神病(異常行動としての犯罪行為)に応用されていたのだろうな。籾殻分別方法としての水に沈める～を、人間の精神の良否に転用した魔女裁判のように。

[tuka8s]

面白そう。最近似たような話を読んだ気がしたが。これか。https://locust0138.hatenablog.com/entry/2019/10/18/233617

[moonieguy]

燃やしやすい建築様式だからじゃなかった。いや，そうでもないのか？

[plutonium]

紹介されている本を見たんだが、この記事を書いた清水克行氏の著作『喧嘩両成敗の誕生』に比べると読みづらい。Amazonでなか見検索ができるから読んでみるとよい。

[maturi]

カーツ清水先生の「喧嘩両成敗」「耳削ぎ鼻削ぎ」を読むべし

[paravola]

（そうかなあ）現代人とはまったく異なる犯罪観／「穢れ」を「祓う」ことに執着した荘園領主たちとは対照的に、武士たち在地領主は犯罪者の身柄を積極的に自身の組織に組み込むことで権益の拡大を果たした

[yodaka]

中世だから江戸時代より以前の日本

[gryphon]

２年前のまとめだけど。【突然の「室町ブーム」に、当の研究者らが『狐につままれたようだ…』と困惑した2017年、だったらしい - https://togetter.com/li/1182618】

[kamiyakenkyujo]

アマゾンのレコメンドでは買わなかったが、専門家がここまで推すものを読まないわけにはいかぬ。買った。冒頭は御成敗式目などにある「悪口の罪」の考察。「お前の母ちゃんでべそ」という悪口の話から始まる。

[narwhal]

網野善彦, 石井進, 笠松宏至, 勝俣鎭夫, "中世の罪と罰" (講談社学術文庫)

[roulette0424]

はてなでよく中世って言ってる人がいるけどこういう事か。

[steel_eel]

この本は読もう。

[taron]

汚物は消毒だー！/これ、買ってるけど読めてない、/つーか、現在の窃盗の扱いが異様に軽いんだよな。まして、生存カツカツだと、盗みは間接的な殺人だしな。

[blueribbon]

「夜中に稲を刈ったり、作物をもって村内を通行した者は厳罰に処す。その一方で、武士たちの「夜討ち」は卑怯な不意打ちどころか、一種の武芸として許容されていた。この時代、夜には「夜の法」があり…」

[yasushiito]

紹介が上手だな。すごく好奇心が刺激される。

[h5dhn9k]

>>人気ブコメ.　現代人が穏やかなのは、ハーバー・ボッシュ法と電気による冷蔵で食料が安定しているからです。秋の収穫量で次の1年の生存可能人口が割り出される社会は、そりゃ暴力的です。メシが無いんだもの。

[kuippa]

非貨幣経済下では棟上げは人の物理協力がなければ行えない。罪人になっても地域支援をえられれば再建できるし、支援を得られなければ無宿人になる。穢じゃなくて陪審員制度じゃね。

[gabill]

『夜』は匿名なんだと思う。夜の稲刈りや運搬を目撃しても、それが泥棒なのか判断できない。だから一律禁止、と。闇討ちは現代の匿名リークに近いのかな。情報流出は駄目だけど、「良いぞもっとやれ」でもある。

[natu3kan]

中央の司法の権限が弱く、地方まで浸透してないなら地方条例の強い版が、武士や寺や村や各組織に存在してたってだけよね。いまでも町内会費を払ってない人は町内会で作ったゴミステーションを利用不可とかあるし。

[Nihonjin]

「寺社や公家と、武士と、庶民で、まったく異なる刑罰観が併存している驚くべき実態。これも政治権力が分散し、秩序が多元的に存在した中世社会ならではの現象といえるだろう」

[yama_bousi]

これ読みたい。歴史は個別武将の破天荒な話とかより、こういう社会の形に関わる話の方が興味ある方。

[bokmal]

目次の文言で親の本棚を読み漁っていた記憶が蘇った。文庫買わねば。/“4人の著者の指導をうけた桜井英治氏による「解説」が新たに加えられ、本書刊行時の研究状況や、4人の親密な関係性が具体的に説明”

[tanority]

面白い

[kozilek]

他でも書いたけど、中世までの価値観なんてどこも似たようなもの。中世→近世の道徳的飛躍は他の時代変遷よりも強い。その裏には西洋も日本も、支配権の統一が大きかった。

[mventura]

多元的秩序、現代もやんわり残っているように思える。江戸時代くらいまで西洋と似た階段を上ってるのだけど、明治以降近代化で独特な道を歩んだという印象がある。

[kogule]

このあたりはヨーロッパ中近世との類似性も面白いんだよなぁ。そういう文化横断的な研究があれば読んでみたいのだけれども。

[white_cake]

これも気になるなー

[takamatumoto7]

めちゃくちゃ読みたくなるレビュー

[cj3029412]

焼き払うのハラフは、古くはお祓いにも通じます。身に付いた得体不明の成分を振り落とす意。実態と観念の払い・祓いは、いまでも併存しています。現代の事故物件は焼き払えません。そこで代わりにお祓いをするわけ。

[orange_putting]

家にあるかな

[trashcan]

林真須美の家を焼き払った日本は未だ中世。

[makou]

うわあ、網野さんか。読みてえ。