中小企業経営者を守る「スマート・エイジング」の秘訣 第3回

Plus One 2023年5・6月号 スマート・エイジングのための重要な要素の一つに「良質な睡眠」があります。今回は前回お話しした「元気でいきいきと過ごすための秘訣」から「ぐっすり眠るための秘訣」をご紹介します。 なぜ、よく眠ることが大切か？ 私たちの体には睡眠中に脳の中の老廃物を脳の外に洗い流す仕組みが働きます。睡眠中に脳の神経細胞の周囲の空間が拡がり、神経細胞を洗い流すリンパ液の流れが大幅に増加します。 すると昼間よりも効率よく老廃物を回収できるようになり、老廃物を含んだリンパ液は静脈に沿って脳外へと運び出されます。 この仕組みがうまく機能しないと脳内にアミロイドβなどの蓄積が増えることがわかっています。つまり、睡眠の質が低い状態が長く続くと、アルツハイマー病のリスクが高まるのです。 また、眠っている間（レム睡眠の間）に脳は記憶を整理統合していることがわかっています。これは毎日の覚醒

[kikannshatohmas]

不眠症の要因とメラトニン分泌の仕組みを考慮すると、眠りの質を上げるためには、入眠前２時間に①「リラックスモード」に入る②アルコール類を飲まない③激しい運動をしない④食事をしない