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アカデミック・キャピタリズムの進展:知と学問の体制変換
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アカデミック・キャピタリズムの進展:知と学問の体制変換
経済のグローバル化と情報化および冷戦体制の崩壊という1980年代に始まり世紀を越えて現在に至る急激な... 経済のグローバル化と情報化および冷戦体制の崩壊という1980年代に始まり世紀を越えて現在に至る急激な政治経済社会の変化は、従来は一般社会から一定程度隔離されているかに見えた大学・高等教育の世界も巻き込んだ。大学・高等教育は大きな変貌をとげつつあり、知と学問のあり方も変容しつつある。アカデミック・キャピタリズムの進展であり、知と学問の公的体制からアカデミック・キャピタリズム的体制への変換である。 アカデミック・キャピタリズム 1980年代以降、アメリカ、イギリスをはじめ欧米諸国で採用され、わが国も踏襲している新自由主義と呼ばれる経済政策の中で、グローバルな市場における競争に勝ち抜くことを目的として、規制緩和を通じての国家機能の民営化、市場化が進められた。従来、国家政府の役割と考えられてきた部門に企業的経営手法が導入されるようになった(ニュー・パブリック・マネジメントの採用)。大学・高等教育に