千利休の死のイメージ - メモ@inudaisho

（続報）「美の世界で秀吉と戦った千利休」というパターンの元祖は野上弥生子「秀吉と利休」か - 見えない道場本舗 こういうのを探すのに国立国会図書館デジタル化資料は「ある程度」使えます。ある程度というのは、時代がくだるほど著作権のからみで館外では見れないものが増えてくるからです。そもそも収められてない本なんかいっぱいありますし。まぁ見ていきますか。 大槻磐渓他『補正近古史談. 上卷』三木書店(1898) 元の本は江戸末(1864) これだと「好色の秀吉が千利休の娘に目をつけて差しだすように命令したが言うこと聞かなかったので怒り、他の事にカコつけて自殺するよう命じた。利休は慌てずさわがず自殺した」という話。このへんが基本でしょうな。 野入佐次郎『英雄の側面』 明治33(1900) これでは大筋は上とおなじものの、「利休に死を命じたのは女を差しださなかったからではなく、命令を聞かなかったことを憎

[gryphon]

この記事　http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130629/p2　の元ネタのひとつ。時代と個人が相乗効果を見せて、新しい人物像をつくる。