田中均氏「既に何か始まっている」 岸田首相意欲の日朝首脳会談 | 毎日新聞

インタビューに答える日本総研国際戦略研究所の田中均・特別顧問＝東京都港区で2023年6月20日、幾島健太郎撮影 岸田文雄首相が北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党総書記との首脳会談実現に意欲を示している。日朝間で長く公式協議が行われない状況を打開し、拉致や核、ミサイル問題を解決に向けて進展させることはできるのか。日本総研国際戦略研究所特別顧問で元外務審議官の田中均氏に、首相発言の意図や協議に向けた今後の見通しを聞いた。【聞き手・岡村崇】 ――岸田首相が5月27日、拉致問題の「国民大集会」で「（日朝）首脳会談を早期に実現するため、私直轄のハイレベルで協議を行っていきたい」と発言し、朝鮮中央通信は「日本が新たな決断を下し、関係改善の活路を模索しようとするなら、朝日両国が会えない理由はない」とするパク・サンギル外務次官の談話を伝えました。 ◆首相が発言するということは、それなりに見通しを