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社説:会社登記の公開制限 公共性考え丁寧な議論を | 毎日新聞
「東京ガーデンテラス紀尾井町」にオフィスを構えるデジタル庁=東京都千代田区で2023年7月21日、後藤豪... 「東京ガーデンテラス紀尾井町」にオフィスを構えるデジタル庁=東京都千代田区で2023年7月21日、後藤豪撮影 情報公開を促進するはずの行政のデジタル化が、むしろ社会の透明性を低下させることになりはしないか。 商業登記で公表されている株式会社の代表者住所が6月以降、本人の希望があれば市町村名までに公開が限定される予定だ。 商業登記は法務局に登録された企業の基礎情報である。商号や所在地、業種などに加え、代表者は番地までの住所と氏名、他の役員は氏名が記載されている。手数料を払えば誰でも窓口かオンラインで入手が可能だ。 見直しの背景にはビジネス界の要望がある。デジタル化で登記情報へのアクセスが容易になり、個人情報の拡散や悪用のおそれが高まっているのは確かだ。プライバシー保護の必要性は理解できる。 ただ、商業登記は、安全な商取引ができるよう設けられている制度だ。反社会的な企業も存在する中、企業の信頼
2024/04/02 リンク