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第23回 1950年代のマレーシアの片田舎の生活を描く自伝的グラフィックノベル―ラット『カンポンボーイ』 | マンバ通信
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第23回 1950年代のマレーシアの片田舎の生活を描く自伝的グラフィックノベル―ラット『カンポンボーイ』 | マンバ通信
この連載では、これまで20作品以上の海外マンガを紹介してきた。こうなったらマンガで世界一周といきた... この連載では、これまで20作品以上の海外マンガを紹介してきた。こうなったらマンガで世界一周といきたいところだが、実はこれまで取り上げてきたマンガは、北米、西ヨーロッパ(特にフランス語圏)、東アジアに偏りがちで、南米、アフリカ、中東、東南アジアなど、紹介できずにいる地域はまだまだ多い。 そもそも南米にしろアフリカにしろ中東、東南アジアにしろ、これらの地域のマンガは邦訳が決して多くない。だからこそなかなか紹介する機会を得られずにいるのだが、今回はそうした未紹介の地域のマンガの中から、東南アジアはマレーシア発のマンガをひとつ取り上げたいと思う。ちょうど10年前の翻訳になるが、ラット『カンポンボーイ』(監訳:左右田直規、訳:稗田奈津江、東京外国語大学出版会、2014年)という作品である。 ラット『カンポンボーイ』(監訳:左右田直規、訳:稗田奈津江、東京外国語大学出版会、2014年) ご覧の通り判型