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つばさ 第二部 - 第九章 第十九節
下も乱戦、上も乱戦。 体勢を整えようにもこの荒れに荒れた状況の中ではどうしようもなく、仲間に対して... 下も乱戦、上も乱戦。 体勢を整えようにもこの荒れに荒れた状況の中ではどうしようもなく、仲間に対して伝達することさえまともにできない。 空気も何もかも重かった。 ――これが新部族の実力かよ。 舌打ちしたくなる思いに、灰翼のゼークは顔をしかめた。 指揮官たるアーデが失踪し、気持ちに混乱があるとはいえ、ここまで弱さを露呈するとはあまりに情けない。 ――自分も人のことは言えねえか。 今のところ、周囲の敵にみずから対応するので手いっぱいだった。剣を振るっても振るっても敵の連鎖は終わらず、戦いがつづく。味方の状況を正確に知ることさえ厳しかった。 とはいえ、力量の差は歴然。向かってくる無謀な者たちを次々と倒していき、やがて手近な敵はすべて退けた。 ――さぁて、どうする。 と、何かが近づいてくる気配を感じたのは、剣についた血を一度振り払ったときのことだった。 「あいつは……」 目をむいて驚いた。視線の先に