「日系人収容の理不尽さ知って」 戦時中、邦訳出版の米弁護士 ｜ 共同通信

Published 2023/08/09 15:51 (JST) Updated 2023/08/09 16:03 (JST) 「母らが苦しんだ理不尽な経験が繰り返されないためにも歴史を知らせたかった」。日系米国人3世の弁護士シャーリー・ヒグチさん（64）＝ワシントン在住＝の著書が邦訳され今年出版された。第2次大戦中、日系米国人が強制収容された歴史を約10年間かけて調べ上げた「セツコの秘密」（イーコンプレス）だ。 15日の終戦78年に向け、特に若い世代に「何も悪いことをしていない人たちが戦争で経験した恐ろしい歴史を知り、良い世界に変えてほしい」と訴える。 1942年2月に大統領令に基づき、多くの日系米国人が収容所に送られた。母セツコさん（故人）は11歳で、家族と共に西部ワイオミング州の収容所に入れられた。 セツコさんら家族5人が暮らした木造家屋は約45平方mと手狭で、トイレとシャワーは共用