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【源氏物語661 第21帖 乙女16】姫君(雲居の雁)の十三絃の琴を弾いている髪つき、顔と髪の接触点の美などの艶な上品さに 父の大臣がじっと見入っているのを知って恥ずかしそうにしている横顔が美しい。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
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姫君がこぢんまりとした美しいふうで、 十三絃《げん》の琴を弾いている髪つき、 顔と髪の接触点の美な... 姫君がこぢんまりとした美しいふうで、 十三絃《げん》の琴を弾いている髪つき、 顔と髪の接触点の美などの艶《えん》な上品さに大臣が じっと見入っているのを姫君が知って、 恥ずかしそうにからだを少し小さくしている横顔がきれいで、 絃《いと》を押す手つきなどの美しいのも 絵に描いたように思われるのを、 大宮も非常にかわいく思召《おぼしめ》されるふうであった。 姫君はちょっと掻《か》き合わせをした程度で 弾きやめて琴を前のほうへ押し出した。 内大臣は大和琴《やまとごと》を引き寄せて、 律の調子の曲のかえって若々しい気のするものを、 名手であるこの人が、 粗弾《あらび》きに弾き出したのが非常におもしろく聞こえた。 外では木の葉がほろほろとこぼれている時、 老いた女房などは涙を落としながら あちらこちらの几帳の蔭《かげ》などに幾人かずつ集まって この音楽に聞き入っていた。 「風《かぜ》の力|蓋《けだ》