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日本のいい街2012
今、あなたの住みたい街はどこだろうか。 かつて、ネームバリューや地価で“いい街”が決まった時代があっ... 今、あなたの住みたい街はどこだろうか。 かつて、ネームバリューや地価で“いい街”が決まった時代があった。しかし今日、街の価値は実にさまざまな要素で決まる。 今年8月、東海沖から日向灘にかけての南海トラフを震源とする巨大地震の被害想定が発表された。同じ県内でも、市区によって想定最大震度や最大津波高は大きく相違。東日本大震災後に高まった「安心」という街の価値を再認識する機会になった。 高齢化や人口減少は日本全体の大きな問題だが、街によってそのスピードは異なる。高齢化比率の高い街は市区の財政負担が膨らんでおり、自治体サービスの質・量に影響が出かねない。 住民の減少に直面する自治体では、税収減の心配もさることながら、街の形そのものが変わるケースも出てきそうだ。市民を市の中心部に誘導し、ゴミ収集や訪問介護といった自治体サービスをその範囲内で行う「コンパクトシティ」が一例で、実際に試行を始めた自治体も