成人式を｢伝統行事｣と重宝する日本人の勘違い

あなたは、「成人の日・成人式というのは、1月15日でないとどうもしっくりこない」と思うだろうか？ ハッピーマンデー制度で「成人の日は1月の第2月曜」となったのが、2000年。それまでは1月15日で固定だった。今年の新成人はもちろん、30歳くらいまでの方は、毎年日付が変わることに違和感はないはずだ。 それ以上の年齢だと、「新成人を祝う古くからの伝統的な行事だ。その趣旨と日付が一致してこその、国民の祝日ではないか」と、なんだかしっくりこない方もいるだろう。 だがちょっと待ってほしい。そもそも、成人式は日本の伝統的な行事なのだろうか？ 「日本の伝統」は誰が作ったのか？ 「昔から続く日本の伝統」と思われている習慣・行事・儀式・制度には、明治以降に創られたものがけっこうある。 というのも、明治政府は大急ぎで「日本という国民国家」を作らなければならなかったからだ。内にあってはそれまでの各藩による対立感

[fukuroiri]

『自治体による成人式のルーツは、昭和21（1946）年』やっぱりね。何かと言うと「伝統」とか見当違いなことを口にする人は、本当に愚かだと思う。本質に立ち返って、税金の無駄遣いでしかない式典をやめてほしいね。