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日本にインド太平洋地域で求められる重い役割
それぞれの諸国が感染拡大をどの程度効果的に抑制するかによって、コロナ後の世界経済、さらにはパワー... それぞれの諸国が感染拡大をどの程度効果的に抑制するかによって、コロナ後の世界経済、さらにはパワー・バランスが大きく変容することになるだろう。そのような世界情勢における中心舞台が、インド太平洋地域である。この地域において急激に変化するパワー・バランスを適切に認識することが不可欠だ。 それではこのインド太平洋地域における国際関係は、どのような性質のものであろうか。このインド太平洋地域における基本的な構造として最も重要なのが、アメリカと中国との間の地政学的および地経学的な対立である。 アメリカは、イギリス、カナダ、オーストラリア、そしてニュージーランドといった価値を共有するリベラルな民主主義諸国、いわゆる「ファイブ・アイズ」としてのインテリジェンス協力、さらには防衛協力を促進してきた。そして、この地域の安定化と自らの影響力の維持のためにも、日本との同盟関係が最も重要な位置を占めている。 他方で中