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電通、博報堂は追わない「業界3位」の独自戦略
電通、博報堂DYホールディングスという2強の影に隠れ、広告業界で「万年3位」の座に甘んじてきたアサツ... 電通、博報堂DYホールディングスという2強の影に隠れ、広告業界で「万年3位」の座に甘んじてきたアサツー ディ・ケイ。今年1月に持ち株会社体制に移行し、ADKホールディングスとして再出発した。同社は今、創業以来の大変革期にある。 ネット広告の台頭で業界が大きく変わる中、ADKは足踏みを強いられていた。要因の1つが、1998年から資本業務提携関係にあった世界最大の広告会社・英WPPグループの存在。同グループはADK株約24%を保有する筆頭株主だったが、両社間のシナジーはほとんどなく、「時間ばかりを浪費していた」(ADK幹部)。 その解決策として選んだのがTOB(株式公開買い付け)だった。2017年秋、米ファンド大手・ベインキャピタルと組みTOBを実施、ADKは非上場になり、WPPとの提携解消にこぎ着けた。 一方で、TOBの総額は1500億円程度だったとみられ、財務的な負担もあった。一般的に非上