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プーチン暴走の背景にあった「原子力30年紛争」
ロシアのウクライナ侵攻以来8カ月が過ぎた。今も膠着状態が続いている。その原因の1つに原子力エネルギ... ロシアのウクライナ侵攻以来8カ月が過ぎた。今も膠着状態が続いている。その原因の1つに原子力エネルギーを巡る問題があることは、あまり知られていない。そこでこの問題をめぐって、興味ある2つの本を取り上げてみたい。 2つの本とは、フランスのジャーナリストであるマルク・エンデヴェルト(Marc Endeweld)の、『ロシア=ウクライナ紛争の裏にある隠された戦争』(Guerres cachées. Les Dessous du conflit Russo-Ukrainien, Seuil, 2022)と、『支配されたフランス』(L’Emprise. La France sous Influence, Seuil, 2022)である。 この2冊からいえることは、ウクライナ戦争の背景には原子力エネルギーをめぐるアメリカとロシア、そしてフランスの攻防があるというのだ。その攻防こそ、プーチンの戦争の口実(