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72歳「余命3カ月」を部活仲間に託した彼の最期
「治さない医者」を自認する訪問診療専門の医師・平野国美氏は、これまで2700人の最期を看取るなかで、... 「治さない医者」を自認する訪問診療専門の医師・平野国美氏は、これまで2700人の最期を看取るなかで、「後悔なく」生きる秘訣は、「正しいわがまま」にこそあると会得した。どこでどのような最期を迎えたいのか、その意思表示をしておくことは、自分も周囲も幸せにするわがままだ。さらには、「誰と最後の時間を過ごすのか」も、大事なポイントとして、考えることをすすめる。著書『70歳からの正しいわがまま』から、一部抜粋してお届けする。 最後の瞬間に「誰と」いたいか考えてみる 自宅をはじめとした好きな場所で最期を迎えることが、患者当人にとってはもっとも幸せらしいという確信のもと、私は常々「自宅で死のうよ」と言ってきた。 もちろん、患者の周囲の状況が、それを成せるかどうかがカギになるから、その準備をすること、自分も、看取る側も覚悟を決めておくことは必要になる。 どこで死ぬか同じように「誰に看取られるか」も、もはや