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「文系・理系」分離の問題点 堀内:私も松尾さんもお互いに大学の教員でもありますが、いまの大学の教養... 「文系・理系」分離の問題点 堀内:私も松尾さんもお互いに大学の教員でもありますが、いまの大学の教養教育について、どのように感じているでしょうか。東大の場合は他大学とは少し違っていて、1年生は全員が駒場の教養学部に入って、3年生から本郷と駒場に分かれて専門課程に入っていく。その中で、3、4年生でも教養学部という専門課程を選択できるという独特なシステムになっています。 松尾:もちろん専門をきちんと選ぶために視野を広げるという意味で、教養学部はあってもよいのですが、学ぶ順序が逆で、専門課程のあとに教養を学ぶほうがよいのかもしれません。専門の知識を持った後であれば、自身の専門と異なる世界や別の見方や考え方について学ぶことは、より意義があることになる。とりわけリーダーになるような人に教養教育は必修にすべきと言ってもよいでしょう。 現在の日本の大学の多くが1、2年生で教養を学ぶコースになっていますが、