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三菱自動車が「拠点再編」で攻める市場は?
目下、同工場で生産しているのは「アウトランダースポーツ(日本名・RVR)」のみ。米国市場向けのほかロ... 目下、同工場で生産しているのは「アウトランダースポーツ(日本名・RVR)」のみ。米国市場向けのほかロシアなどへの輸出向けにも生産しているが、2014年の生産実績は6.9万台に過ぎず、稼働率は5割台にとどまっていた。今後も北米での販売は継続し、現地生産分は日本の岡崎工場に集約する。 「身の丈に合っていなかった」 三菱自動車はこれまでにも拠点再編を進めており、2008年にオーストラリア、2012年に欧州での生産から撤退した。リーマンショック後に生産台数が、2万~3万台まで落ちた米国は、つねに撤退が検討されてきた市場でもある。三菱商事出身で、2005年から経営再建の指揮を執った益子修会長がかつて、「身の丈に合っていなかった」と指摘した海外拠点の一つだ。 このタイミングで決断に至ったのは、生産台数の3割超を占めるロシア向けの輸出が、景気低迷を受けて2014年後半から急に落ち込んだことが大きい。10