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イルカの思考を解明する 村山 司 氏
1960年山形県生れ。91年東京大学大学院修了。農学博士。現在、東京大学農学研究員。専攻は感覚生理学、... 1960年山形県生れ。91年東京大学大学院修了。農学博士。現在、東京大学農学研究員。専攻は感覚生理学、認知科学。水産庁に勤めた後、現職に。在学中からイルカの考える能力についての研究を続け、今年研究成果を国際シンポジウムで報告。イルカの思考法の一端を解明する研究として反響を呼んだ。実験や研究活動は主に水族館で行っているが、研究費はすべて私費とのこと。共書に『ここまでわかったイルカとクジラ』(96年、講談社ブルーバックス)、『イルカとクジラの心理学』(97年、青土社)などがある。 イルカという名前は単なる俗称──今回のテーマがイルカということで思い出したことがあるんです。私がまだ中学生の頃でしたが、修学旅行で佐渡島へ渡る時に数頭のイルカが、船と並走するようについてきたんです。それも結構長い間ついてきたんですよ。 村山 それは大変貴重ですね。最近はどんな船にもついてくるというわけではないそうです