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カラス社会を解明する 樋口 広芳 氏
1948年、神奈川県生れ。70年宇都宮大学農学部卒業、75年東京大学大学院農学系研究科博士課程修了。農学... 1948年、神奈川県生れ。70年宇都宮大学農学部卒業、75年東京大学大学院農学系研究科博士課程修了。農学博士。77年同大学助手、88年日本野鳥の会研究センター所長を経て、94年現職に。日本鳥学会鳥学研究賞、田村賞、山階芳磨賞などを受賞。主な著書に『鳥たちの生態学』(86年、朝日新聞社)、『飛べない鳥の謎』(96年、平凡社)、共著に『宇宙からツルを追う−ツルの渡りの衛星追跡』(94年、読売新聞社)、『湿地といきる』(97年、岩波書店)、『カラス、どこが悪い!−』(2000年、小学館)など。 カラスは自分の行動の意味、結果を知っている──近年、都市部を中心に、カラスの引き起こす問題、例えば、ゴミを散らかすとか、子育て期になると人を襲う…といった話がよく聞かれます。石原都知事の「カラスパイ」発言は記憶に新しいところですが、反面、賢くて、興味深い鳥だと思うんですが…。 樋口 そうですね。私もこれま