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アイデンティティの複数性こそ世界を寛容にする | レビュー | Book Bang -ブックバン-
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アイデンティティの複数性こそ世界を寛容にする | レビュー | Book Bang -ブックバン-
1998年にノーベル経済学賞を受賞したアマルティア・センは、経済学だけでなく社会思想にも大きな影響を... 1998年にノーベル経済学賞を受賞したアマルティア・センは、経済学だけでなく社会思想にも大きな影響を与え続けている。特にセンが重視する「豊かな生(ウェルビーイング)」とは何か? という問いかけは、しばしば功利的な打算に走りやすい人間の暮らし方を見直すきっかけを与えてくれる。本書はセンが若くして経済学者の地位を築くまでの前半生を語ったものだ。20世紀後半の現代史の側面もあり刺激的だ。 原題は、『世界の中の家』と直訳できる。センはインド(当時)の都市ダッカで生まれた。だが、その故郷の「家」だけを指す言葉ではない。センは、個々の人間の様々な属性(人種、民族、宗教、ジェンダー、政治的党派など)に注目する。われわれはつい人間を単一の属性(アイデンティティ)に結び付けて考えがちだ。センが幼少時代に目撃したムスリムとヒンドゥー教徒の対立、宗主国イギリスと植民地インドとの関係は、敵と味方に社会を分断し、個