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【ウクライナ危機!食料安全保障とこの国のかたち】世界の農業の混乱は長引く 農業ジャーナリスト 山田優
ロシアのウクライナへの侵攻で、多数の犠牲者が出る深刻な事態が続き、穀物市場では小麦などの価格が急... ロシアのウクライナへの侵攻で、多数の犠牲者が出る深刻な事態が続き、穀物市場では小麦などの価格が急上昇している。世界の農業生産への影響や、日本は食料安全保障などの課題にどう向き合うべきか。農業ジャーナリストの山田優氏に寄稿してもらった。 農業ジャーナリストの山田優氏 ロシアによるウクライナ武力侵攻は、世界の食料安全保障を大きく揺さぶりそうだ。多くのメディアはシカゴの小麦先物相場が14年ぶりの高値を更新したことを報じ、国内の小麦粉製品が値上がりすると警鐘を鳴らす。だが、戦争による実際の打撃は、小麦にとどまらない。世界最大の肥料輸出国の乱心は、世界の農業生産を痛めつけ、混乱は大きく長引く可能性がある。 ロシア政府は2021年11月ごろから、硝酸アンモニウムなど窒素肥料の輸出にブレーキをかけ始めた。22年2月になると輸出禁止に規制を強めた。日本貿易振興機構(JETRO)によると、当初は「国内の農家
2022/03/10 リンク