＜独自＞企業に埋もれる技術を「カーブアウト」 新資本主義へ新陳代謝加速

大企業に埋もれたままで、社会課題の解決が期待できる技術「ディープテック」について、政府が事業化を後押しする施策を検討していることが１６日、分かった。事業ごと切り出す「カーブアウト」と呼ばれる手法を使い、スタートアップ（新興企業）として独立を促す。岸田文雄政権の「新しい資本主義」の一環で、企業の新陳代謝や技術革新を加速させる。 経済産業省が令和６年度当初予算の概算要求に、ディープテック分野の取り組みについて、３０億円程度を盛り込む方向で調整している。このうち最大１０億円程度をカーブアウトに取り組むチームや法人への研究開発費の支援などに充てる。５０前後の案件に対し、最大で数千万円を補助する。 経産省はこのほか、経営のノウハウを持つ人材との引き合わせも行う。有識者を集めた研究会を近く立ち上げ、事業会社がカーブアウトを実施する際の留意点を整理したガイドラインの今年度中の作成も目指す。 内閣府の平成