「羊膜」がすごいんです！ カネカが再生医療で製剤開発へ - MSN産経west

カネカは９日、妊婦の子宮内で胎児を包む「羊膜」に含まれる幹細胞を使った再生医療用の細胞製剤の製造・販売事業に参入すると発表した。治療の難しい骨髄移植による合併症などに効く点滴剤の開発を進め、平成３４年の販売開始を目指す。 販売開始から１５年後の４９年度に関連売上高１千億円とし、新たな収益源に育てたい考えだ。 独立行政法人国立循環器病研究センター（大阪府吹田市）と共同で、今年度中にも神戸国際ビジネスセンター（神戸市）に開発拠点を設ける。臨床試験は兵庫医科大（兵庫県西宮市）や北海道大（札幌市）の協力を得て行う。 羊膜由来の幹細胞の開発実験は世界で初めて。羊膜は医療機関と連携し、妊婦の許可を得て提供を受ける。羊膜由来の幹細胞は筋肉や骨などを構成する細胞になる能力があり、再生医療で役立つと期待されている。