アベノミクス以前から貸出は増えて来ていて、以後にブタ積みが増えた

「銀行・信金を合わせた総貸出平均残高」のグラフを見て、「アベノミクス以降、明らかに貸出が増えてる」『「銀行にブタ積み」というのは誤報』と主張するページ*1が流れてきた。リフレーション政策の推進者が書いたらしい。しかし、グラフを見ても安倍内閣発足のはるか前の2011年に底を打っているように見えるし、貸出量を見たところでブタ積（＝不要な日銀当座預金）の量が分かるわけではない。グラフを描き直して再検討してみよう。 1. 貸出量が底を打つのは2011年前半 まず銀行貸出量の推移を見てみるが、最尤法で単純に構造転換点を探すと2011年6月、プロットした期間中の最低値は2010年11月となっている。大雑把に2011年前半に、貸出量が底を打ったと言っていいであろう。アベノミクスに関係ない。

[himaginary]

グラフを丁寧によく見るとアベノミクス後に伸びが高まっている気も。

[abrahamcow]

赤の点線がくせもの

[Ez-style]

2011年以降の銀行貸し出しの伸びは震災絡みの電力会社向けが主因。その他、海外買収案件や住宅ローン、地公体向けあたりが伸びてたらしいけど(2014/2/11日経経済教室)、去年はどうなったんかな。

[daybeforeyesterday]

うーむ

[gruza03]

リフレーション政策の推進者が書いたらしい。しかし、グラフを見ても安倍内閣発足のはるか前の2011年に底を打っているように見えるし、貸出量を見たところでブタ積（＝不要な日銀当座預金）の量が分かるわけではない