中国はこれまでアメリカの機関投資家に対して原則禁止してきた通貨・人民元を使用した中国本土での株式などへの投資について、特別に枠を設けて認めることになりました。 中国は中国の金融市場や実体経済が混乱するのを避けるため、外国の個人投資家が手持ちの人民元を使って株式などに投資することを原則禁止し、機関投資家に対してもアジアやヨーロッパなどの一部の国に限って一定の枠で投資を認めていました。さらに、中国人民銀行は海外での利用が拡大している人民元建ての取引を決済するための拠点をアメリカ国内に置くことでも合意しました。 これが実現すれば、人民元建ての投資や貿易に関わる決済をアメリカ国内で行えるようになり外国で決済するより時間や費用が節約できます。 今回の合意で、米中間の貿易や投資の促進が期待される一方、中国としては経済が減速するなか、国内への投資を呼び込むとともに人民元の国際化にもつなげたいねらいがあり